【開催レポート】第5回 ビジネスを実践する上での基本を押さえるべし!

第5回のテーマは「事業と資金」。

株式会社D・A・G榎本剛士さん、株式会社エンジョイワークス松島孝夫さんをゲストにお迎えしてのレクチャーと、テーマに分かれてのワークショップを実施しました。


第5回は、前回の地域資源の活用やデジタル導入を踏まえ、資金調達や財務といった起業の基礎を学びました。

講座も後半戦となり、実践プランのブラッシュアップを行う受講生も増えてきたこともあり、講座当日の午前中に「個別相談会」を設けました。受講生からのプランに関する質問を受けたり、参考となる事例をもとに意見交換するなど、実践プランの実現強化に向けたサポートも行うことで、受講生とのコミュニケーションを図っています。


講義の前半では、榎本剛士さんより、「攻めの財務戦略 失敗から学ぶ強靭な財務戦略とは」と題して、会社の仕組みの財務諸表の見方や、経営者としての姿勢について解説がありました。中でも特に強調したのが「キャッシュフロー」。儲かっている会社でも、現金を残しておけるように留意することが必須といった、具体的なアドバイスがたくさんにありました。


続いて、松島孝夫さんからは、「共感投資ファンドによる参加型事業のつくりかた」というテーマで、同社が手掛ける「ハロー!RENOVATION」という資金調達の仕組みを事例にお話がありました。これは、全国で増え続ける空き家や遊休不動産を、想いのある投資によって再生する、まちづくりのための投資ファンドで、社会貢献をしながらリターンを受け取ることができる、というこれまでに無い特徴があります。神奈川県内の古い蔵を利用した宿泊施設の事例は、受講生からも質問が多く寄せられました。


後半のワークショップでは、中間発表に向けたプランの準備をするべく、提供するサービスについて、「何を」「誰に」「どのように」の観点から整理を進めたり、どういったリソースが不足しているか、逆に、協業・共創(したい)パートナーは誰かといった点について、受講生同士で議論を深め、発表しました。

最後に、次回の中間発表の流れや発表例、提出すべきドキュメントの内容の説明が行われ、これまでインプットしてきたことを、アウトプットすることの意識が一段と上がりました。


レポート作成:

あらいきよてる、 佐々木一成(関内イノベーションイニシアティブ)

佐原のあした PROJECT

歴史的な町並みが残る千葉県佐原を舞台に、地域の様々な課題に対して、伝統や地域資源、ネットワーク、デジタル技術を組み合わせて、同じ志をもつ仲間たちとともに、これからのローカルビジネスを共創する実践型プログラムです。