【開催レポート】第4回 デジタル時代にふさわしい 戦略と成功事例

第4回のテーマは「ICT活用」。

株式会社Groove Designs三谷繭子さんより、デジタルをまちづくりに導入することのレクチャーと、株式会社エヌアイデイ立澤より、デジタル活用の基本解説を実施しました。

コロナの感染拡大も懸念される中で、デジタル技術を駆使して運用を改善していくことが求められます。そうした考えのもと、第4回講座の前日は、受講生同士の親睦を深めるための「オンライン懇親会」を行いました。


まず前半ですが、三谷繭子さんより「デジタルプラットフォームでまちづくりのプロセスを可視化する」というテーマで、プレゼンテーションがありました。

やや難解なイメージがある、デジタルプラットフォームを用いたまちづくりですが、フィンランドの首都ヘルシンキや、神奈川県真鶴町の事例などを交えた非常に分かりやすい解説。具体的には、地域住民の意見や要望をデジタルで集めて分析し、公共空間を市民目線でつくり上げていくプロセスそのものを可視化するといった講義内容でした。


後半は立澤より、佐原でのIT活用の導入事例や、デジタル化することの意義についてお話しました。特に「ITを導入することは手段であり、その先にある実現したい目的を明確にすることが大事」というフレーズが参加者にも響いていたようです。

レクチャーに続き、立澤がワークショップを行いました。受講生は「物件・空間活用」「人材・地域交流」「SNS・メディア」のそれぞれのテーマに分かれて、個人が発表する内容に対して、「いいね!(共感)」や、協力したいといった意志を表明することを促しました。


このワークを行った背景には、受講生全員が必ずしも主体的にビジネスを実践するわけではなく、サポート役として参加している人も少なくないため、実践者と支援者の関係づくりをしていくねらいがあります。

第4回の講義を通じて、受講生もビジネスアイデアについて具体的な意見を出されるようになり、徐々にチームのカタチが見えてきた回になりました。回を重ねるごとに、講座が終わっても、会場の残り、実践プランや佐原について情報交換している受講生が増えてきました。



レポート作成:

あらいきよてる、 佐々木一成(関内イノベーションイニシアティブ)

佐原のあした PROJECT

歴史的な町並みが残る千葉県佐原を舞台に、地域の様々な課題に対して、伝統や地域資源、ネットワーク、デジタル技術を組み合わせて、同じ志をもつ仲間たちとともに、これからのローカルビジネスを共創する実践型プログラムです。