【開催レポート】第3回 歴史的背景×革新的企画 新たな価値の作り方

第3回のテーマは「まちを知る②」。

会場とオンラインとハイブリッドでの開催で、NPO法人佐原アカデミア 久保健治さん、AND150株式会社 野田恒雄さんゲスト2名をお迎えしてのレクチャーと、前回行ったフィールドワークの発表をしました。


前回に引き続き、第3回も「まちを知る」がテーマです。

まず冒頭の20分で、前回のまち歩きシートの結果を発表し、受講生間で気づきや魅力、課題をふり返りました。地元に住んでいる受講生も「色々な発見があった」といった感想が多く上がった一方で、「特に魅力を感じない」といった意見もある中で、ニーズをどう汲み取るかなど、佐原でのビジネスを考えるきっかけとなりました。

そのあとは、各45分間のレクチャーがあり、前半は久保健治さんより、佐原の歴史的背景・価値についてお話がありました。


原始古代の佐原や香取がどうなっていたか、神宮を中心とする地域固有の伝承から、「似たような風景のまちでも、歴史は必ずオリジナルであり、真似することができない」といった広い視点まで語っていただき、参加者からも「もっと聴きたい」「時間が短すぎた」といった声もありました。

後半は野田恒雄さんより、「ゆるやかな理念の共有から始めるエリアブランディング」と題し、主に埼玉県羽生市の中心市街地再生について触れられました。地域住民との連携についての取り組みや、商店街の中の築古物件を活用した「ブックカフェ」立ち上げまでを具体的に説明されました。


本講座の受講生には、「物件活用」をテーマにした実践プラン発表を志す人も多く、質問も多く寄せられました。レクチャーのまとめでは、久保さんと野田さんのクロストーク形式にて、受講生からの問いを深めつつ、どのように価値を作っていくべきか、会場全体と議論する時間となりました。


最後に、チームごとのワークショップとして「このあと時間があったら佐原のどこに行きたいか?」をお題に、受講生同士の興味関心の共有や、レクチャーで学んだことの現地への展開について検討しました。少しずつではありますが、チーム編成についても考えていくタイミングとなったようです。



レポート作成:あらいきよてる、 佐々木一成(関内イノベーションイニシアティブ)

佐原のあした PROJECT

歴史的な町並みが残る千葉県佐原を舞台に、地域の様々な課題に対して、伝統や地域資源、ネットワーク、デジタル技術を組み合わせて、同じ志をもつ仲間たちとともに、これからのローカルビジネスを共創する実践型プログラムです。