【開催レポート】第2回講座<佐原の資源を宝に変える!ブリコラージュ的視点と問いづくり>

第2回講座<佐原の資源を宝に変える!ブリコラージュ的視点と問いづくり>開催レポート


香取市、江戸優り佐原を舞台に、地域を元気にするプランを共創する実践型プログラム、「佐原のあしたPROJECT」。第四期の第2回講座<佐原の資源を宝に変える!ブリコラージュ的視点と問いづくり>を実施いたしましたので、ここでは、その様子をお伝えしていきます!


開催概要

【開催日時】2025年7月19日(土) 13時30分〜16時00分

【会場】みんなの賑わい交流拠点コンパス 展示スペース

【テーマ】第2回講座<佐原の資源を宝に変える!ブリコラージュ的視点と問いづくり>


はじめに、前回の講座である第1回講座「問いを深めてプランの種を育てよう!」の内容についておさらいをしました。その後、この第四期から始まった制度である、サポーター制度でご協賛をいただいている皆さんのご紹介をさせていただきました!それぞれの皆さんが持っている素敵なリソースを、佐原のあしたの受講者にご提供いただけるということで、この第四期は今まで以上に活発な活動が見られることかと思います!改めて、ご協賛いただいた皆様、ありがとうございます!


サポーター一覧

・株式会社 シャンフィールド

・株式会社 大電テクニカ

・株式会社 沼尻産業HLDGS

・税理士法人 サクラコンサルタント

・塙HOUSE

・みんなの賑わい交流拠点 コンパス

・水郷十二橋 田んぼのがっこうプロジェクト

・株式会社スイゴウナウ

・めだか教育デザイン合同会社


さて、この第2回では、『まちの見方』がテーマになっています。この佐原でやってみたいことを探すにあたり、まずはこの佐原をもう一度深く見る必要があります。そこで、今回は佐原で問いに気づくためのいくつかの「メガネ」を受け取ってもらうために講座を実施しました。

初めに、「ブリコラージュ」という言葉について知っていただきました。ブリコラージュ(bricolage)というのは、フランスの文化人類学者 クロード・レヴィ=ストロースが著書『野性の思考(1962年)』で示した手法で、理論や設計図に基づいてものを作る「設計」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるかを試行錯誤しながら、最終的に新しいものを作ることを言います。つまりは、「即興的な創作」とも言えます。そんな手法がまちを盛り上げ方を模索していく上で非常に重要なのではないかと考えており、この手法について学んでいただくために、簡単な創作活動をおこないました。

こちらが提示したお題を、そのものを使わずに1分ほどで再現するというものです。今回は「帽子」というお題を提示しました。帽子を使わずに、カバンの中に入っているものを探って再現するというもので、買い物袋やタオル、紙など、元々別の役割があったものに「被る」という役割を見出し活用していました。短時間で非常に試行錯誤が見られ、まさにブリコラージュをされていました。

そうやってブリコラージュを学んだ後は、実際に佐原でブリコラージュをするには?ということで、今年の春にいなえで行われた「八人の若きブリコルール展」で出展された後田将人さんに登壇していただきました。

後田さんは、プロダクトデザイナーをされていて、展示期間中には佐原の生姜を使ったクラフトジンジャーシロップやその生姜の搾りかすを使った生姜焼きのタレを作っていました。今回はその際の気づきやノウハウについて教えていただきました。佐原の中でブリコラージュをするときに、自分のエッセンスをもとにして探っていくと良いことや、思考を紙などにまとめていくとより深まっていくことなどを教えていただきました。フィールドワークをするにあたり、かなり重要な情報を教えていただきました。

休憩を挟んだ後、1つワークをおこなってからフィールドワークに出かけました。そのワークとは、身近なもののカタチを書くというものです。身近で当たり前にあるものを、急に描いてと言われるとあまり描けない。頭では想像できるのに、しっかり探究ができていないから描けないというワークです。「五円玉」を描いてみましょうと言われた時、ざっくりのイメージは想像できるけど、具体的にどんな絵だったのかわからない。そもそも表記は5円だっけ?五円だっけ?というように、なかなかわからないのです。正解を発表したところ、合っている方は0人でした。身近なものでも意外と意識できていないんですね。また、そのデザインにも理由がある。ということで、身近なものも小さな視点も持ちながら探究していくことが大事だということを学んでいただきました。

さて、ようやくフィールドワークです。佐原の中で「問い」を見つけるためのフィールドワークを実施しました。今までのワークでいろんなメガネを受け取った受講者の皆さんは、普段とは違う視点で佐原を見てくれていました。

佐原にあまり来たことがない方には、事務局が案内したのですが、事務局が答えられない質問等をガンガンぶつけてきてくれる受講者もいたようです。暑い中でしたが、非常に楽しんでフィールドワークをしていただけたようです。

第2回も楽しんで受講をしていただきました。特にフィールドワークでは、それぞれ個性のある視点で佐原を見てくれていたので、フィールドワークで見つけた問いを今後どのように展開させていくのが非常に楽しみです!

第3回講座でもお待ちしております!

【開催日時】2025年8月2日 13時30分〜16時00分

【会場】みんなの賑わい交流拠点コンパス 展示スペース

【テーマ】第3回講座<問いを深めてプランの種を育てよう!>

落合真弘(佐原みらい運河) 



佐原のあした PROJECT

歴史的な町並みが残る千葉県佐原を舞台に、地域の様々な課題に対して、伝統や地域資源、ネットワーク、デジタル技術を組み合わせて、同じ志をもつ仲間たちと一緒に、地域を元気にするプランを共創する実践型プログラムです。