【開催レポート】第4回 まちを知る②

第4回のテーマは「まちを知る②」と「実践プランの書き方」。

これまでの回はインプットを目的とした内容がメインでしたが、次回の中間発表に向けて自分のアイディアを具現化していくタームに入っていきます。

ゲストに、テレデザイン⼀級建築⼠事務所代表であり千葉⼯業⼤学創造⼯学部建築学科で教鞭を取られている田島先生を迎え、これまで実務と学術の両面からみたまちづくりの講義や佐原で実際に取り組まれているリノベーション実例の見学を行いました。また後半は、事務局の治田とあらいより、実践プランを書くにあたっての考え方や情報整理の仕方などについて講義とグループワークを行いました。

7月22日に行われた第2回では、テーマを「まちを知る①」として佐原のまちの基礎的情報や収集の仕方をレクチャーとまち歩きを通して見つける回でした。今回は、それらを通して得てきた知見や自身のアイディアを結び具現化させていく為の参考として、実際にまちの資産を活用した事例を知り、アウトプットに役立てて貰うことを目標としてテーマを「まちを知る②」としました。


導入のオリエンテーションでアイスブレイクをした後、⽥島則⾏先⽣より「地域再生とコミュニティ・アセット」というテーマの講義。田島先生自身が関わっていたセントラル・イースト・トーキョーでの実践経験や海外の事例研究を通して、まちづくりや地域再生には小さく始めて徐々に人のつながりを作り広げていくことや、既にある「アセット」を活用することが重要であるといった内容をお話し頂きました。

その後会場から外出し、テレビ番組の企画で学生とDIYし地域の利用者の憩いの場とした丸惣キッチンの屋上デッキスペースや、現在進行中のタクシー会社跡地を利用したリノベーションプロジェクトを現地見学しました。実際の場所を見ながら経緯を聞くことで、よりリアリティをもってそれらの取り組みを捉えることができました。


会場に戻ってきて後半は、実践プランの書き方講座を行いました。

事務局・治田より、実践プランをつくる目的やアイディア整理の仕方、差別化のポイントなどを解説し、本プロジェクト1期生の発表プランを参考事例としてレクチャーを行いました。

その後、実践プランへ取り掛かるうえでの導入となるワークとディスカッションを行いました。「誰に」「何を」「どのように」をシートに実際に書き出してみて、グループ内で発表するといった内容。これまで頭に思い浮かべていたものを実際に言語化し、他者へ伝え共感を得る、ということが思いのほか大変であるということを実感したのではないでしょうか。


今回のプログラムを通して、受講生それぞれが自分たちの実践プランに向き合い、具現化に向けて進む機会となったかと思います。

次回はいよいよ中間発表です!

レポート作成:

佐々木一成(関内イノベーションイニシアティブ)

佐原のあした PROJECT

歴史的な町並みが残る千葉県佐原を舞台に、地域の様々な課題に対して、伝統や地域資源、ネットワーク、デジタル技術を組み合わせて、同じ志をもつ仲間たちとともに、これからのローカルビジネスを共創する実践型プログラムです。